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韓江氏、『雪3部作』を3年ぶりに完成

2019/12/11 10:26



小説家の韓江(ハン・ガン)氏(49)は昨年、公式の席上でしばしば締め切りの苦しみを吐露した。『少年が来る』、『白い』に続く『雪 3部作連作小説』を完結させることが容易ではないということだった。小説家を長く苦しめた小説がいよいよ陽の目を見る。季刊『文学トンネ』冬号に第1回分を発表した長編小説『お別れしない』だ。

主人公は、作家のペルソナとされる小説家K。2014年に虐殺を扱った作品を発表した後、Kは悪夢に苦しめられる。墓のような数千本の丸太の上を真っ青な波が襲い、Kは墓を救うことができない無力感に苦しみ、そこから抜け出す。

4年が過ぎ、Kは友人のインソンを通じて済州(チェジュ)4・3事件に接し、長い間の悪夢が現実の予言ではないかと考える。指をケガしたインソンの代わりにインソンが飼っている鳥の世話をするために済州島に行く道。Kはインソンから聞かされたインソンの母親のエピソードを思い出す。

「(お母さんは)幼い姉妹がついに家族たちの遺体を探し、葬儀を行った過程についても、その後どれほど根気強く、幸運に暮らしたかについても話さなかった。ただ雪について話しただけだ」

小説には過去にKが作品を書いて体験した心的苦痛が詳細に描写された。家族に暗い影響を与えないよう努力したり、胃けいれん、偏頭痛に苦しむ姿が、韓氏が『少年が来る』を執筆した時の姿を思い出させる。Kのように韓氏もセムト雑誌記者出身だ。『少年が来る』では5・18民主化運動が扱われた。

文学評論家のカン・ジヒ氏は、「墓が出てくる悪夢を見たKは、インソンに頼まれて小さく弱い鳥の世話をしに済州島に行くが、これは集団の死から個別的な人生に移る過程を描写したとみえる。墓、木、雪がもたらす清潔なイメージも印象的だった」と話した。

3年ぶりに発表した今回の作品は、2回に分けて紹介される予定だ。文学トンネ文学第1チーム長のイ・サンスル氏は、「当初中編を予想したが量が長くなり、長編に方向を決めた。来年上半期に雪3部作連作小説集を出版する計画だ」と話した。