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韓国流で挨拶し、Kポップを聞く…「韓流は一時的な波ではない」

2019/12/31 11:53



「韓国で梅茶を味わいたい」

コロンビアのボゴタ国立大学で薬学を専攻したルイサ・マリア・ガルシアさん(23・女)は最近、韓国人の友人から許浚(ホ・ジュン)の「東医宝鑑」を勧められた。韓国語を勉強してから4年。東医宝鑑の中の気の原理や民間療法を独学するにははるかに足りない実力だが、学びの楽しさは何よりも大きいという。「消化に良い」といいながら梅の効能を次々と口ずさんでいた彼女は、「薬材料からコロンビアと韓国は雲泥の差だ。『東医宝鑑』は新しい世界だ」と語った。

ガルシアさんは8年前、ユーチューブでKBSのドラマ「花より男子」(2009年)を見て韓国を初めて知った。ドラマから防弾少年団(BTS)などのK-POP(Kポップ)に関心を広げた彼女は、卒業後、韓国の薬学大学院に進学したいという目標を立てた。韓国に行ったら一番最初に図書館に立ち寄って、「東医宝鑑」を直接見たいと言っていた彼女は、「両国医学の比較研究を続けたい」と伝えた。

韓流が変わっている。もはや韓流はコンテンツの消費に限られない。BTSの音楽、映画「パラサイト」などの韓国の代表コンテンツが海外で爆発的な人気を享受すると同時に、韓流は世界の人々の日常、さらに彼らの生活を揺さぶっている。東亜(トンア)日報が海外文化広報院、世宗(セジョン)学堂を通じて出会った世界60カ国、100人の外国人たちは「韓流は海外で主流文化になりつつある」と口をそろえた。

●KポップがK伝統へ

ガルシアさんのように韓流から影響を受けた外国人の中には、韓国人より伝統文化の伝播の先頭に立つ人々が多い。ナイジェリア人のイシオマ・ウィリアムズ氏(49)は、韓国を初めて訪問した2013年を人生で最も重要な瞬間に挙げる。彼は、「チャングの音を聞くやいなや、その独特さに魅了された。同じようなドラムの多いナイジェリアでも見つけることのできない音だった」と振り返った。

チャングの魅力を知らせたいという目標を持ってナイジェリアに戻った彼は、2014年から1日3時間ずつ、ユーチューブでサムルノリ公演を見ながらチャングを独学した。もちろん困難も多かった。何よりも学生が演奏するチャングは、オンラインで購入するには価格的な負担が大きかった。チャングの授業を行うコストの問題も大きかった。彼が伝統楽器を組み合わせて、自分でチャングを作ったのも、この理由からだ。

ナイジェリアの韓国文化院から支援を受けて、2016年、ラゴスに最初のチャング講座を開いた彼は、現在まで100人以上の「チャングの期待の星」を輩出した。最近はナイジェリアの伝統ドラムを演奏するグループと「コラボ」の公演も行った。彼は、「チャング教育を他のアフリカ諸国に広げていきたい」という望みを明らかにした。

韓国伝統文化の中で、サムルノリは取り分けアフリカで参入障壁が低い。ケニアの親友であるハダサ・ウンジオキ氏(22・女)とウィンフレッド・ナゴハ氏(22・女)は、世宗学堂でサムルノリサークルを率いている。11歳になった時、父親からカヤグムをプレゼントとしてもらったというウンジオキさんは、「子供の頃聞いたアフリカの伝統楽器と音、リズムが似ていて、かんたんに嵌ってしまった」と説明した。

彼らは、サムルノリ公演をする最も大きな理由として、「生きていることを感じさせてくれるからだ」と口をそろえる。消極的な性格も、チャングを演奏することで積極的に変わっていった。中国と韓国の文化の違いを理解していない地元の人たちの中で、彼らはナイロビのあちこちを歩き回りながらサムルノリをPRした。ナゴハ氏の夢は、ドラマで見た整備された道路など、韓国の先進技術と文化をケニアに導入することだ。ウンジオキさんは、「韓国留学後、伝統音楽と食べ物をケニアの人々に伝授したい」と話した。

これに先立って、韓国観光公社が10月、111カ国、1万2663人のKポップファンを対象に行ったアンケートによると、Kポップへの関心は、韓国料理(82.7%)、韓国ドラマ(79.1%)、韓国語とハングル(63.8%) 、韓国ビューティー(63.7%)などに広がっている。一般人向けの韓国語教育を担当する世宗学堂の受講生も昨年6万人を突破し、韓国文化の裾野も広がる傾向にある。

●日常の支える韓流

時折韓国人が聞き流すKポップの歌詞は、バーレーンの5人兄弟の3番目であるファティマ・ムハンマドさん(25・女)には生活の支えになった。イスラムの断食聖月であるラマダンを厳しく守り、共同体を重視する家庭で育った彼は、BTSの歌「Answer:Love Myself」を聞きながら、「私を愛したり、賞賛を受け入れることは傲慢なことではないことに気づいた」と話す。大学で会計学の勉強をしながら疲れたときにBTS「血、汗、涙」の歌詞を噛み締めた。彼は、「私が下した決定を尊重する方法を学んだ」と確信している。

多くのK-POPのファンたちは、「米国のヒップホップは地位、財力を強調するなら、Kポップは愛、希望、連帯などを歌う」と口をそろえる。「BTSの歌を聞くと、自分自身を愛し、明るい未来を信じて最善を尽くすというメッセージが浮かび上がる」と話したロシアのKポップファンもいた。学生時代に友人が多くなかったガルシア氏は、「韓国の歌をなぜ聞くのか」という嘲笑を受けるたびに、携帯電話で2NE1の「私が一番偉い」を聞いた。彼は、「BTSの歌の歌詞の中で『花の道だけを歩こう』は、私の人生で最も美しくて希望に満ちた文章だ」と話した。ブラジル在住のとあるKポップファンも、「いじめを受けたとき、家に帰ってきたらいつも東方神起の歌を聞いた。一人で泣くとき、私の側にいたのはKポップだけだ」と伝えた。

「独り立ちの人になる方法を知った」というとあるインドネシア人の言葉のように、Kポップは自尊心回復の手段にもなる。バーレーンに居住するハナ・アリさん(25・女)は、ユーチューブでKポップを聴きながら、自由で進取的な女性像に憧れるようになった。米ロサンゼルスでSMエンターテイメントのオーディションを受けた彼女は、多くの人々の前で韓国のバラードを歌ったその瞬間、「何でもできる」という自信を得たと話す。彼女は「バーレーンではまだ女性が同一賃金を受けたり、自分の意見を表明しにくい」とし、「Kポップに接しながら、すべての文化は平等、自由などの価値を含んでいるべきだという確信ができた」と語った。人間関係の裾野を広げた人も少なくない。ベトナムに居住するとある韓流ファンは、「BTSの写真、文章をツイッターで共有しながら、外国人の友達と付き合うことができた。私の世界観が広がったのだ」と話した。